書評の道〜ビジネス書・歴史ものメイン〜

主に本の読書感想を行っています。ジャンルは、実用書、歴史が比較的多いです。


新聞記事の切り抜きによる情報整理の効用

 

1月6日のNHKあさイチプレミアムトークに池上彰さんが出演しており、新聞の活用の仕方や情報整理術等をレクチャーしていました。

 

そのときの感想をまとめた記事はこちらです。 

muyuyu.hatenablog.com

 

上記の記事でも紹介していましたが、池上さん流の新聞の情報整理術が大変参考になりました。

具体的には、

すべての記事を丹念にチェックしない

紙面を最初から最後までざっと見た上で気になる記事だけを新聞から切り取ってクリアファイルに入れて保管

切り抜いた記事をテーマごとに分けて必要に応じてそれを確認する

 というものです。

 

番組を見てから、さっそく僕もこの方法を実践するようにしました。1か月程度続けてみた結果、今までよりも新聞を使えているという実感を持てるようになりました。

この方法を使うことの効果を僕なりにまとめました。

1 実行のハードルが低くすぐに取り入れることができる

 新聞というと、すべての記事をしっかり読まないといけない気になっていました。しかし、丹念に読まないと思うあまり、なかなか読む時間がとれないというのでは本末転倒です。それに比べ、ざっと見て気になるところだけ切り抜くという方法は全く難しくなく、時間もかからないので続けやすいです。

2 改めて読むことで記憶が定着する

 1回読んだだけではなかなかしっかりと覚えることは難しいですが、切り抜いた記事を改めて参照することで記憶が定着するという実感があります。また、他の記事と組み合わせて読むことで、新たな発想が生まれることもあります。 

3 時間を置いて記事を過去化することで、現在との比較ができる

 新聞というのは、そのときの最新のニュースを伝えるもので速報性が高いものが多いです。しかし、時間が経つと当然その記事は過去のものとなります。ある程度時間が経ってから改めて過去の記事を読むことで、現在と比べて政治家がどのような言動をしていたか、また新聞記者や編集委員がどのような視点で報道していたかを比較することができ参考になります。

 例えば、1月21日の日経では、トランプ新政権に関してメキシコ国境に壁を作るという公約の現実味に乏しいと評しており、実行に移される可能性は低いという視点でした。しかし、現実には、トランプ大統領は壁を作るという大統領令に署名しており、単なるパフォーマンスではないことが明らかになりました。

www.bbc.com

 このように過去記事を参照することで、メディアが予想していたことが現実には外れたということが浮き彫りになり、記事を鵜呑みにしてはいけないという教訓にもなりました。

 

 

いかがでしょうか。切り抜き作業はごく短時間ですることができ、忙しいビジネスパーソンにもおすすめの方法です。もっとも、僕も新聞をうまく活用できているとはまだいえません。継続は力なりということで、今後もコツコツ続けていくことでもっと深い分析ができるようにしたいと思います。