比喩を使って説明することの大事さ
いつだったかは忘れましたが、日経新聞夕刊のコラムに、桃太郎軍団を取り上げてダイバーシティの重要さを説明した記事がありました。これは、画一化・均一化された組織ではなく、犬・サル・キジといった強みや個性が異なる多様なメンバーと、それを統括する桃太郎という構図で、各自がそれぞれの持ち味を生かすことで組織が強くなるという説明でした。
ダイバーシティという言葉を抽象的に説明するだけだとなかなか理解が難しいところですが、誰もが知っている桃太郎を例にあげることでイメージがしやすくなります。
また、以前書評記事を書いた「会計参謀」の中で、会計を船の航行に例えて以下のような説明がされていました。
会計数値は経営における羅針盤、速度計、燃料計であり、経営判断を行う上で客観的な情報を提供するものである。大切なことは、その客観的な指標を読み取って、どのような行動を起こすかにある(150p)
会計を説明するだけだと難解で理解が難しいですが、船の航行を具体例にすることによって、イメージしやすくなります。
会計参謀の書評記事はこちら。
このように、ある概念を説明するときには、比喩を使うことが効果的で重要ということがわかります。分かりやすい説明をするためには、比喩をうまく活用することが大事ということでしょう。